koshiraeの躱布-tafu-シリーズは株式会社タケヤリの9号撥水タイガー帆布で作られています。

 

ぼくたちが何を求めてタイガー帆布を選んだのか、タイガー帆布とはどんな生地なのか。

koshiraeのことをみなさんにもっと知ってもらえるように記事を書きます。

 

プロダクトに求める条件

僕たちが求めた条件は安心できる頑丈さ、そしてカッコよさです。

この2つの条件は、道具を使い続けるための必須条件だと考えました。

 

最初のプロダクトはどこでもタフに使えるマルチシートに決めました。

 

シンプルな作りで、工夫次第でたくさんの使い方ができる、そしてカッコいい。

草や土の上、砂利の上、コンクリートの上、雨の日だって、いつどこで使っても使い続けられること、そしてできれば1点モノ、自分しか持ってないギアになること、これがそれぞれの理想を出し合って決めたkoshiraeプロダクトの条件になりました。

 

もちろんカッコよさも追求します。

みなさんはすでにいろいろなメーカーのギアを持っていると思います。

オーソドックスなカーキやベージュ、クールなブラック、カラフルで個性あるギアまで、愛着あるギアとも仲良くできること、あとは一目見たときにグッとくること。

 

ひとまず並べた理想をどうやって実現するのか...

無限に近いほどある生地や素材をどうやって選ぶのか。

 

素材に求める機能と感性

いろいろなメーカーさんにお話を伺って、サンプルもたくさんいただいて、展示会にもお邪魔しながらベースになる生地を探しました。

 

縫製工場のある広島県福山市は昔からワーキングウェアを作っている街です。

工場は広島県と岡山県の県境に位置していて、周辺には付属屋さんや生地屋さんがたくさんあります。

この歴史ある地で職人さんが紡いできた技術と、今でも第一線で使われ続けている素材を組み合わせて、koshiraeのプロダクトを作りたいと思いました。

 

そしてグッとくるカッコよさ。

 

株式会社タケヤリの真っ黒な帆布を見たとき、これはカッコいい、この素材で作ったプロダクトはずっと使えると直感しました。触ってみるとよくわかりますが、とてもしっかり織られていて小さなサンプル生地からでも頑丈さが伝わってきました。さらに蝋引き加工(パラフィン加工)されているため、撥水性能もあります。

 

僕たちが欲しかったマルチシートになくてはならない頑丈さと、アウトドアで使うため、避けては通れない水に対する性能。そのどちらも兼ね備えた生地でした。

 

さらに感性の部分。

性能だけならブルーシートでもいいわけです。安いですし、どこでも手に入りますし。それでもせっかく愛用のギアと一緒に使うなら、カッコいいモノの方が良いと思います。

 

黒いタイガー帆布はすごくカッコいい。

 

丁寧に織られた生地も、マットな黒も、硬めに思える蝋引き加工も。

なにより、使っているうちに、折り目だったり蝋の擦れだったりがとてもいいオールド感を演出します。


撥水してるテーブルの上のタイガー帆布


タイガー帆布について、株式会社タケヤリの公式サイトからの引用で紹介します。

 

130年の歴史を持った堅牢な帆布

既に廃盤となっているアンティークのシャトル織機を用いて1日に約1反(約50m~70m)、最新型の織機のおよそ10分の1というゆっくりとしたスピードでじっくりと織りあげた一級帆布です。この織り方にこだわる理由は、この方法でしか出せないクオリティがあるから。職人の技術と特別な織機がタッグを組んで初めて生まれる、美しく機能的な生地は、近年、そのクオリティの高さから海外でも注目を集めています。

出典:明治21年創業 倉敷帆布の老舗タケヤリ

 

   

僕たちが生まれるはるか昔から倉敷の地で織られていた生地。代々職人さんが技術を継承して今でも高品質な生地を織っています。

 

タケヤリ担当者さんから聞いたこと、工場を見せてもらったこと、そして実際に生地を触ってみて、だから永く使い続けられるんだと、これは自分だけのモノになっていくなと確信しました。

 

9号のタイガー帆布で作ったプロダクトだったら、海山川どこででも使い続けられます。また楽しい1日を迎えるため、愛用のギアを永く使うため、大きな役割を担える生地との出会いでした。

 

公式サイトには代表取締役武鑓篤志さんの帆布に対する想いが掲載されていますので、ぜひ読んでみてください。

倉敷帆布への想い

 

koshiraeのプロダクトとこれから

 

数十年前から海外で安く作られる生地や商品が数を増し、必要なものが安価で揃えられるので、新しい趣味を始めたり、必要なものを整えたりしやすくなりました。

 

国内の縫製工場は年々数を減らし、職人の数とともに技術もなくなっています。これは縫製業界に限ったことではありません。

 

僕たちkoshiraeは、ただその1日をどれだけいい日にできるかを考えています。

 

日常を頑張って、道具を揃えて、天気を天に祈って、たどり着く1日です。

思い出がたくさんあります。去年とは景色も気持ちも違うこともあります。

 

どこでも、いつでも、いい日に必要なギアたちと一緒にまた遊べるように、koshiraeはそんなプロダクトをこれからも開発します。

 

きっとアウトドア好きなみなさんのその日がすごくいい日になりますように!


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